【老健相談員が解説】老健の1日はどんな感じ?入所後のスケジュールとリハビリのリアル

「老健に入所したら、毎日どんな風に過ごすんだろう?」 「病院みたいに一日中ベッドでじっとしているのかな?」

ご家族やご本人から入所前にいただくご相談の中で、とても多いのが「入所後の暮らしイメージが湧かない」という不安です。

結論からお伝えすると、老健(介護老人保健施設)の1日は「生活そのものがリハビリになるように考えられた、メリハリのある1日」です。

今回は、現役の老健相談員の目線から、施設での標準的な1日のスケジュールと、老健ならではの過ごし方のリアルをお届けします!

⏰ 老健の1日スケジュール

施設によって違いはありますが、一般的な老健での1日の流れをご紹介します。

6時〜 起床・モーニングケア

朝の光を浴びて一日がスタートします。着替えや洗顔などの朝の準備も、できる範囲でご本人に行っていただく大切な「生活リハビリ」の時間です。

7時〜 朝食・お薬

食堂に集まり、朝食をとります。看護師や介護福祉士が見守る中、安全に美味しく食べていただけるようサポートします。食後の口腔ケア(歯みがき等)も欠かしません。

9時 バイタルチェック&個別リハビリ

看護師による検温や血圧測定などの健康チェックを行います。 理学療法士(PT)や作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)による専門的な個別リハビリ(20分程度)が順次スタートします。(リハビリは午後の場合もあり)

12時 〜 昼食・休憩

管理栄養士が栄養バランスや噛む力(嚥下機能)に合わせて工夫した昼食です。食後はリハビリの疲労を和らげるため、お部屋でゆっくり休憩(静養)時間をとります。

13時30分・レクリエーション

午後は交代での入浴タイムや、集団での脳トレ、軽運動、季節の行事などのレクリエーションを行います。他の利用者様とおしゃべりを楽しむ大切なコミュニケーションの場でもあります。

15時〜 おやつ・水分補給

ほっと一息つくおやつタイム。水分補給をしっかり行いつつ、リラックスした時間を過ごしていただきます。

18時〜 夕食

夕食をとり、1日の活動を締めくくります。

21時〜 消灯・就寝

夜間は看護師や介護スタッフが定期的に巡回し、安否確認や排泄ケアを行っていますので、夜間も安心して休んでいただけます。

💡 老健ならではの特徴

単に「ご飯を食べて寝る」場所ではないのが、老健の大きな特徴です。

① 「生活のすべて」がリハビリに繋がっている

リハビリ室で機器を使うことだけがリハビリではありません。 「食堂まで自分の足(または車椅子)で移動する」「自分で服を着替える」「箸を使ってご飯を食べる」といった日常生活の動作ひとつひとつが、自宅復帰に向けた実践的なリハビリになっています。

② 常に多職種の目が届く安心感       

老健には、医師、看護師、介護士、リハビリ職(PT/OT/ST)、管理栄養士、そして私たち支援相談員が常駐しています。1日の流れの中で、それぞれの専門職が多角的な視点でお一人おひとりの状態を見守っています。

③ 夜しっかり眠るための「日中のメリハリ」

自宅への復帰を目指すうえで、昼夜逆転を防ぐことはとても重要です。日中はしっかり起きて身体や頭を動かし、夜は安心して眠るという「正しい生活リズム」を整えていきます。

🌸 見てほしいポイント

老健での1日は、「治療を受ける時間」ではなく「自分らしい生活を取り戻す時間」です。

もし施設の見学や面会に来られる際は、ぜひ以下のポイントを見てみてください。

  • 利用者様が日中、食堂やホールに出て過ごされているか
  • スタッフと明るく会話が交わされているか

「ここでなら元気に過ごせそうだな」と感じていただけるよう、私たち相談員も日々の生活環境づくりに力を入れています。

次の記事では、施設選びで一番迷いやすい「老健と特養(特別養護老人ホーム)の違い」について分かりやすく比較・解説していきますね。

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